BETTERDAYZ

昨日よりも今日、今日よりも明日、より良き日を過ごすために

小学生の頃にあった悔やまれる想い出/お宝編

小学校の時に今でも悔やむ出来事があった。

当時、小学校3年生くらいまで平屋でお風呂もない市営住宅に住んでいた。
父は市役所の職員、母は保育士と二人とも公務員だった。
父は寡黙な人で母は保育士という職業がらなのか子供には時々厳しいところがあった。

家は1LDKぐらいの狭い間取りで、夜になると親子三人で川の字になって寝ていたが、狭い家の中では常に親の姿があったので、子供にはとても安心感のある家だったと思う。

ある日、両親に連れられてさほど遠くない日距離にあった建築中の家を見に行った。

まだ、基礎が出来て間もない状態でブロック壁が数段積上げられていた。家の周りは広々とした空地になっており、子供心に大きな家だなと思った記憶がある。

母が「この家が出来たら、ここに皆で住むんだよ」と教えてくれた時はびっくりした。

家の完成まで何度か連れられて見に行ったのだと思うが、記憶がすっぽり抜けていて気が付いたら引っ越しして新しい家にいたという感じである。

新しい家は居間が吹き抜けでとても高く、何よりお風呂があった。
当時の建材はイマイチで杢目のプリント合板の壁がとても暗い感じがして好きになれなかったし、とても独りで留守番なんてできなかった。

ここて初めて自分の部屋をもらえたのだが、その部屋は二階にあり
夜中に尿意を感じて起きても絶対独りでは階下のトイレには行けなかった。
間接照明やフットライトなんて無かった時代で家の中は真っ暗。

それに汲み取り式のボットン便所だったから恐怖倍増である。
隣りの寝室に寝ていた母を起こし、よくトイレまで付き添わせた私。
外で待つ母に「そこにいるよね」と念を押しながら・・

この家の生活にも慣れてきたある日
ふと何かのきっかけで唐突に思い出した事があった。
「押入れのおもちゃはどうしたの?」と母に聞くと
「もって来なかったの?」と母
「え~」と私 絶句して固まる。
今なら子供が独りで荷造りするかよと突っ込みたい

そこで母も取りに行こうという提案をすることも無くフェードアウト
自分もまぁいいやという感じで熱烈アピールしなかったのも悪かった。

数日後に前に住んでいた市営住宅を見に行くと既に他の家族が引っ越して住んでいた。
新しい住人に投げられたか子供がいたらラッキーと自分のものにしたかはわからない。

実は忘れてきたおもちゃが問題だった。
叔父さんやお婆ちゃん、両親や親せきから買ってもらい溜りに溜まっていたおもちゃ
押入れに段ボール5箱のおもちゃを全て失ってしまった。
乱暴に扱って壊すことなく、遊んだ後は綺麗に箱に納めていたのに・・

その内容というと
今でこそお宝アイテムの鉄人28号の箱入りブリキ(3バージョン完全体)
アトムやビックXのブリキ、ハンドルリモコンの車
オバQのビニール人形やじょうご
集めていた子供シャンプーの空容器
初期の仮面ライダーと怪人達のソフビ多数
ヒーローものソノシート、レーシングカー
作りかけの山積みプラモ等
その他思いだせず

そのまま持ってきていてもどこかで投げたり処理したかもしれないが
多少は現存していたかもしれないと思うと悲しい限り

今でも時々、思いだしては悔やまれるのは大人になっての煩悩なのか