BETTERDAYZ

昨日よりも今日、今日よりも明日、より良き日を過ごすために

中学校時代 アラスカ・アンカレッジの想い出②

さて米会話学院に通い始めて中学にあがった頃

海外研修の参加者募集のパンフレットが先生から配布された。
自分達の住んでいる市と姉妹都市のアンカレッジへの語学研修との事。
費用としてはかなり高額だったと思うが両親は「行ってきな」と言ってくれた。

ところが事前の準備がこれまためんどくさくて萎えた。
パスポートの申請~取得
市内の病院で予防接種
学院で数回のオリエンテーション
荷造りとホームスティへのお土産用意等々

出発当日
初めて親元を離れての海外旅行にテンションMAX
友人達もかなり高揚した危険な状態だった。

憧れの飛行機、それも国際線に乗るなんて・・
しかし喜びも束の間、長過ぎた機内生活が僕らを苦しめる。

やっと寝たと思ったら起こされて寝ぼけながらの食事、終わって寝たらまた食事に起こされる。なんなんだこの繰り返しは
スマホも携帯ゲームも無い時代、友達とバカ話ししていてもすぐ飽きる。
脚はむくんでパンパン

気の遠くなる時間を経て、やっとアンカレッジに到着
空港で盛大な歓迎セレモニーを受けるが、身体はガタガタである。

第1日目
空港で各自ホームスティ先のお迎えを受けて、ドナドナ状態で連れて行かれる。
例の3人組がセットで行動する事になった事が唯一の救いに

ホームステイ着
家は平屋だったが綺麗な芝生に囲まれ、いかにもアメリカンな外観だった。
ママさんに付いて家の中を見せてもらう。

寝室・子供部屋・バスルーム・トイレ・居間~キッチン、そして地下室。
地下室にはビリヤードなんかもあり、なかなかカッコよかった。
今晩はここで寝る事に

夫婦の寝室にはウォーターベット
棚に小口径の拳銃の弾が皿の上に無造作に置かれていた。
子供部屋には二つのベットと壁にはコーラのリングプルを繋げた変な飾りがあった。
下の子は自分達より年下のようだった。

その子がバスルームが開けっ放しで湯船?に浸かり泡だらけでボディブラシで身体を洗っていたのを見た時、ここは間違いなくアメリカだわと妙に納得した。

夕食時にお土産を渡す事になり、母が持たせてくれた扇子とショールをステイ先のママに渡すとメチャクチャ喜んでくれた。

夕飯のベーコン・エッグとステーキは美味しかったが、外米を初めて見た時は何かの虫かと思った。
その後、少し休んでから地下室のベットで朝まで爆睡。

第2日目
朝食後に皆で暇そうにしているとスティ先のパパさんが何処に連れて行くと言う。
車に乗せられてしばらく移動、パパさんの勤め先に寄ってお土産にボールペンを頂いた。

それからプレイランドのような所で休憩、キンキンに冷えて凍っているジョッキーにコーラが満タンで飲むのキツかった。

夕方、車で何故か飛行場に移動
何するのかと思っているとセスナに乗れと言う。
完全に定員オーバーで何人が尾翼のスペースに体育座り状態、機体は揺れまくりスリル満点、というか恐怖で心臓がバクバクしていた。

なんとこの家族、セスナ機を所有してるわ山小屋まで所有との事。スケールでかい
これが一般的な庶民の生活スタイルなんだってさ
ちなみにアラスカではセスナの免許は15歳で取れるとか

つづく